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 多くの診療行為には、身体に対する侵襲(ダメージ)を伴います。しかし通常は診療行為による利益が侵襲の不利益を上回るのでその恩恵を受けるのです。
しかし、医療は本質的に不確実です。 過失がなくとも重大な合併症や事故が起こり得ます。診療行為と無関係の病気や状態の変化が診療行為の前後に発症することもあります。合併症や偶発症が起これば、もちろん治療には最善を尽くしますが、死に至ることもあります。これは病院に過失があってもなくても起こり得ます。
今回われわれがお手伝いさせていただく分娩は、時々刻々変化します。正常な経過とお伝えしても5分後に急変し吸引分娩、帝王切開、母体そして新生児の救命処置を行わなくてはならないことがあります。妊娠・分娩は80〜90%は自然に経過しますが10〜20%は異常な経過となり処置が必要となります。しかしいつ異常事態が発生するのか予測できません。
正常分娩経過を逸脱し何らかの処置(手術も含めて)が必要となる場合、予想される重要な合併症については説明します。しかし極めて稀なものや予想外のものもあり、すべての可能性を言い尽くすことはできません。また母体及び胎児の救命という緊急性から処置の説明を詳しく行う余裕がなく、口頭のみの説明にならざるを得ない場合があります。
こうした医療の不確実性は、人間の生命の複雑性と有限性、各個人の多様性に由来するもので、低減させることはできても消滅させることはできません。
妊娠・分娩にはこのような危険があることをご承知ください。われわれは、医師2名、助産師13名、看護師12名で誠心誠意、皆様の妊娠、出産の安全性と快適性の向上に努めてまいります。
当院は妊婦の皆様に100%の安全性を提供できればとの思いでスタッフ一同日々診療に当たっておりますが実際には突然いろいろなトラブルが起きるのが現実です。しかし皆様と一緒に、同じ立場になり妊娠・出産・育児をお手伝いさせていただく所存です。そこで皆様にも安全なお産のための目的意識をしっかりと持っていただき日々の生活を送っていただきたく思います。
当院の不確実性を疑問に思われる方は他の病院・医院での通院、出産をお勧めします。それにより皆様が不利益を被ることはありません。また当院で行う処置、手術について疑問のあるときは、納得できるまで質問してください。質問には時間が取れる限り喜んですべてお答えします。 |
院長 伊藤 進一 |
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妊娠中の喫煙による胎児への障害、また母乳哺育中の喫煙による赤ちゃんの突然死など 喫煙妊婦さんには何かが起きやすく実は非常にハイリスクな状態です。
昨今医療の安全性が厳しく問われている中で、診療所という小さな施設であり診療に限界があり、また当院は母乳哺育を強く推進する立場上、 喫煙妊婦さんのお産はお受けしないこととしました。
喫煙はあまりに癌をはじめ成人病の罹患率が高い為、最近病気と認識されながら有効な治療法、即ち有効な禁煙プログラムはありません。つまりご自分の意思で禁煙するしかありません。
喫煙されている妊婦さん、いえすべての人々、健康のために禁煙しましょう。
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院長 伊藤 進一 |
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フリースタイル出産は、母子にとって最も自然で、自由で、生理的な出産法であると、私たちは考えています。
【フリースタイル出産とは?】
人類が誕生してから今日まで、どのような場所で、どのような姿勢でお産はされてきたのでしょうか。分娩室や分娩台がなかったのは間違いないところです。恐らくは、やや奥まった、比較的狭い空間、薄暗いが暖かく、親しい人に囲まれて、赤ちゃんは生まれてきたのだと思います。
産む姿勢はいろいろなスタイルが想像できますが、出産の生理からみて、仰向け姿勢ではない、主に体を起こした姿勢であったことが推察されます。(今でも多くの伝統的社会では しゃがむ、膝つき、四つん這い、もたれてなどのスタイルで出産しています。)
いかがですか?出産の光景として、分娩台で仰向け姿勢か、分娩台を降りて自分にあった姿勢か、どちらが自然でしょうか。
自然出産(お産は自然でありたい)への私たちの願いが、フリースタイル出産との出会いとなったと思っています。
あなたが自由であると、あなたが自分のお産に、アクティブ(積極的、主体的、活動的)にかかわれることが可能となります。アクティブにかかわることができれば、あなたの持っている「産む力」、赤ちゃんの「生まれる力」に気づき、引き出すことが可能になります。
もちろんあなたの自由を保証する医療環境が整っていることも大切です。
フリースタイル出産は、極めて生理的であるということも忘れてはいけません。自由で、体を起こした姿勢は、分娩台などでの仰向け姿勢に比べ、重力を利用でき、児頭の回旋を促し、有効な陣痛をもたらし、胎児への負担を少なくします。
助産師と相談し分娩時にいろいろ試してください。前もって姿勢を考えても意味はありません。本能にまかせてお産に向かいましょう。 |
院長 伊藤 進一 |
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【カンガルーケア】
カンガルーケアがお腹の袋で赤ちゃんを育てることはご存じですよね。
カンガルーケアの抱っこは、赤ちゃんとお母さんの肌が直接触れ合うよう、
お母さんの胸の間に赤ちゃんを包み込むように抱っこします。 その姿が
カンガルーを連想させるところから、カンガルーケアと言われています。
【カンガルーケアとは?】
1979年、南米コロンビアのボゴタで、保育器不足を補う未熟児の代替医療として始まりましたが、その後体温調節(保温)、呼吸刺激(未熟児の無呼吸を刺激し、予防する)や母子の愛着形成などその効果が見直され、先進国でも未熟児医療に積極的に取り入れられるようになりました。
1980年代後半、スウェーデンの研究者によって、誕生直後、約1時間の新生児の驚くべき能力が報告されました。生まれた赤ちゃんを母親の胸からお腹におくと、しばらくして目を開け、左右をうかがい、次いで首を振り、おなかをけ上がり、おっぱいにたどりつき、乳首にむしゃぶりつく、という一連の姿勢が映像で紹介されました。この出産時の早期接触(カンガルーケア)は、母と子のきずな作りの面からも、母乳栄養 母乳育児の面からも現在世界の多くの出産施設で取り入れられています。
赤ちゃんが生まれると、羊水をよくふき取りお母さんに抱っこしていただきます。
お母さんに抱かれると、まるで安心したかのように赤ちゃんが突然静かになります。この時赤ちゃんは眠っているわけではありませんから、どうぞ話しかけてください。聞き覚えのある声を耳にし目を開けることでしょう。どうぞ触ってください。お母さんのやさしい指や手に接し活動を開始することでしょう。
1時間抱っこしたあと体重測定などの計測や処置を行います。その後もう1時間抱っこしていただき分娩後2時間して赤ちゃんと共にお部屋に戻ります。 |
院長 伊藤 進一 |
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【平成18年伊藤産婦人科分娩統計(入院理由)】 |
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全分娩数 664件
| ●陣痛発来 |
…535件(80.5%) |
| ●前期破水 |
…63件(95%) |
| ●誘発分娩 |
…7件(11%) |
| ●帝王切開 |
…59件(89%) |
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【平成18年伊藤産婦人科分娩統計】 |
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全分娩数 664件
陣痛発来症例594件
(予定帝王切開59件と早産11件を省く)
| ●正常分娩 |
…471件(79.3%) |
| ●陣痛促進剤使用例 |
…70件(11.8%) |
| ●吸引分娩 |
…67件(11.3%) |
| ●緊急帝王切開 |
…27件(45%) |
| 促進剤と吸引分娩は重複例有り |
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【平成18年分娩統計(初産婦)】 |
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全分娩数 319件
陣痛発来症例 259件
(予定帝王切開21件と早産5件を省く)
| ●正常分娩 |
…190件(64.4%) |
| ●陣痛促進剤使用例 |
…64件(21.7%) |
| ●吸引分娩 |
…56件(19.0%) |
| ●緊急帝王切開 |
…24件(81%) |
| 促進剤と吸引分娩は重複例有り |
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【平成18年選択的帝王切開術内訳】 |
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総数 59件
| ●前回帝王切開 |
…35件 |
| ●骨盤位 |
…15件 |
| ●児頭骨盤不適合 |
…7件 |
| ●低置胎盤 |
…1件 |
| ●予定日超過 |
…1件 |
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【平成18年緊急帝王切開術内訳】 |
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総数 27件
| ●難産分娩停止 |
…11件 |
| ●胎児心拍異常 |
…15件 |
| ●胎盤早期剥離 |
…1件 |
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【平成18年伊藤産婦人科分娩統計(出産週数分布)】 |
●初産婦…319件
●経産婦…345件 
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